レガシーシステムから脱却し、数千万円規模のコスト削減に成功！大規模システムの AWS マイグレーションJNシステムパートナーズ株式会社様のクラウドを活用した導入事例

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掲載日：2025年5月30日

JNシステムパートナーズ株式会社様は、JSRグループのプライベートクラウド上で稼働している業務システムの AWS へのマイグレーションを実施しました。本プロジェクトのインフラ構築・開発・移行をアイレットが支援させていただきました。

運用コストとセキュリティリスクへの負担が増加。大規模システムのクラウド移行が急務に

JNシステムパートナーズ株式会社様（以下、JNシステムパートナーズ様）は、システム開発・運用を通じて、お客様の DX 推進を支援する企業。JSRグループの一員として、製造業や化学業界に特化した IT ソリューションを提供しております。また、最新技術を取り入れながら、システムの長期運用を見据えたソリューション開発を推進しています。

JNシステムパートナーズ様の親会社である JSR株式会社様では、大規模な業務システムがレガシーなアーキテクチャのまま維持されており、運用・保守コストが年々増加していました。特に、使用していたデータベースのライセンス費用が高額で、毎年膨大なコストが発生していたことが大きな課題となっていました。

また、アプリケーションで使用しているフレームワークが古く、セキュリティ対応が難しくなっているため、システムの最新化が急務となっていました。こうした背景から、アイレットに相談が寄せられ、開発規模や今後の改修時の利便性も踏まえてフルスクラッチによる AWS 環境への移行をご提案しました。

既存の仕様書や業務内容を深く理解した上で、最適なクラウド環境を設計。数千万円規模のコスト削減を実現

大規模システムを確実に移行すべく、第一フェーズとして AWS マイグレーションを進め、段階的に機能改善を進めていく方法を取りました。まずは既存の仕様書をベースにお客様へのヒアリングを重ねながら、ソースコードの読み解きや業務理解を深めた上で、仕様書や構成図をより適切なものへとアップデートしていきました。

そして、AWS のマネージドサービスをフル活用することで、保守作業の負担を軽減し、運用業務を最適化。さらに、既存のデータベースを PostgreSQL に移行し、これまで発生していたライセンス費用をゼロに削減しました。システムの最新化にあたっては、Spring Boot の最新バージョンへ移行し、セキュリティ対応を強化しています。

また、Docker のマルチステージビルドを活用することで、チーム内での開発環境の統一を図り、デプロイの効率化を実現。さらにマイグレーションの際に SQL や実装を見直すことで、一部の機能において応答速度を50%程度改善することができました。

今回の AWS 移行プロジェクトにより、数千万円規模のコスト削減を実現。さらに保守業務の負担を大幅に軽減し、業務効率化にも貢献しています。この取り組みを評価いただき、今後のフェーズではさらなる機能改善や UI の刷新を進めていく予定です。

クラウド移行は単なるインフラの切り替えではなく、お客様の運用負荷を軽減し、コスト最適化を図るための重要な取り組みです。アイレットでは、お客様のビジネス要件に応じた最適なクラウドソリューションを提供し、システムの最新化を支援します。「クラウド移行を検討しているが、どこから手をつければよいかわからない」「運用コストを削減しながら、システムの安全性も向上させたい」といったお悩みがあれば、ぜひアイレットにご相談ください。

案件名	レガシーシステムから脱却し、数千万円規模のコスト削減に成功！大規模システムの AWS マイグレーション
クライアント	JNシステムパートナーズ株式会社様