マネージドクラウドサービスで AWS 運用の人件費を4割カット
技術者がコア業務に注力株式会社ナビック様のクラウドを活用した導入事例
掲載日:2022年4月12日
※この導入事例は、Rackspace 社(https://rackspace.jp/)と共同で公開している内容となります。
ユーザー増加とシステムの拡張による技術者の運用管理の負担軽減とコア業務への「選択と集中」を狙いとして、Rackspace のマネージドクラウドサービス(powered by iret)を導入。基盤としてのプラットフォーム運用の負担が軽減され、コア部分に集中しサービス開発に取り組めるようになるとともに、アプリケーションのコード管理やデプロイのベストプラクティスなどの最新技術をキャッチアップできました。
利点
- AWS 運用にかかる人件費を4割もカット
- 技術者が運用管理から解放されてコア部分の業務に注力ができるようになった
- 問い合わせが減り、対応する時間が減り、それに関わるマネジメント費用なども削減
- 月次レポートによるサーバーの稼働状況の把握と費用のかけ方についてのアドバイス
- Rackspace 独自のツール「Passport」により、セキュアなエリアにあるサーバーに直接アクセスすることでセキュリティ対策の負担も軽減
- アプリケーションのコード管理やデプロイのベストプラクティスなどの最新技術をキャッチアップ
- Rackspace の専門知識を活用することで、AWS のサービスの調査時間などを短縮
課題
株式会社ナビックは、店舗・事業所・オフィスなどで利用する事業用 Wi-Fi ネットワーク環境をサービスとしてお客さまに提供している IT 企業です。そのサービスの基盤は『AWS (Amazon Web Services)』のクラウドを使用していますが、利用者が数万という規模に増え続けることによる管理の負担を軽減することが課題となっていました。
トラブル発生時のお客様の環境との切り分けが技術者の負担となり、本来取り組むべきサービス開発などに影響していました。また、サービスを開発する上でも、システムが大きくなるにつれて、全体像がわかりにくくなり、手間とコストが増える傾向にありました。
ソリューション
ナビックでは「技術者が運用管理から解放されてコア部分に注力したほうがよいのではないか」という考えのもと、Rackspace のマネージドクラウドサービス「Rackspace Service Blocks for AWS」を検討しました。
検討の結果、運用管理の負担を軽減しつつ、最新技術のキャッチアップもできて、「自分達の技術を“選択と集中”できる」と判断し、「Rackspace Service Blocks for AWS」の基本サービスである「Platform Essentials」と、設計・構築のサービス「Architect & Deploy」、そして運用・管理のサービス「Manage & Operate」の三つのマネージドクラウドサービスの導入を決定。また Rackspace が提供する「Passport」というツールによって、セキュアなエリアにあるサーバーに対しても直接アクセスできるようになりセキュリティ対策の負担も軽減されました。
導入効果
マネージドクラウドサービスによって、基盤としてのプラットフォームの運用の負担が軽減され、ナビックのコア業務に集中し、サービス開発に取り組めるようになりました。また、機器のインスタンスの監視や強固なセキュリティプラットフォームなど、「総合的に安心できること」が実現されました。
問い合わせと技術者の対応時間が減ることにより、それに関わるマネジメント費用なども削減できました。お客様側のトラブルで「ナビック側に問題があるのではないか」とご連絡をいただくことは、ほぼゼロになり、切り分けなどの技術的に複雑な対応がなくなったことで、コールセンター自体を外部化できたことも、コスト削減につながりました。
そして、もちろん目に見える実質的なコスト削減効果もあり、AWS 運用にかかる人件費を4割もカットできました。
また、パブリックで公開されているチュートリアルなどをナビックの技術者に紹介したり、コード管理やデプロイ方法などのアドバイスをすることで、アプリケーションのコード管理やデプロイのベストプラクティスを体験し最新技術をキャッチアップできるようになりました。
“もちろん目に見える実質的なコスト削減効果も相当にありました。やはり一番は AWS 運用にかかる人件費で、実に4割もカットできました。そこで浮いた人的リソースを自分達のコア部分に投入できるので、競争力向上につながると考えたい”
“最もメジャーと言われる AWS を選定して導入したのですが、結果として AWS に熟知した人材を確保するのにも相当な努力とコストが必要になっていました。しかも、200以上もあるサービスをすべて熟知している人など、まずいないでしょう。Rackspace チームのみなさんに依頼することで、私達もお客様側も安心して開発を行えるようになったと考えています。”
株式会社ナビック 取締役 大川 宏 氏
Rackspace Service Blocks for AWS
Platform Essentials :
アカウントとユーザー権限を統合管理できるコントロールパネルを提供し、 Rackspace のクラウド専門家に24時間365日アクセスできます。
Architect & Deploy :
認定クラウドアーキテクトが、お客様固有の要件にあわせてクラウドインフラストラクチャを設計、構築、導入します。クラウドアーキテクチャのベストプラクティスを活用して最適なパフォーマンスと信頼性を実現します。
Manage & Operate:
認定された専門家のチームによる24時間365日の運用サポートと、強化されたツールにより、クラウドインフラの管理とモニタリングを行い、運用の負担を軽減します。
案件名 | マネージドクラウドサービスで AWS 運用の人件費を4割カット 技術者がコア業務に注力 |
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クライアント | 株式会社ナビック様 |
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