導入事例
CASESTUDY

KDDI株式会社様のクラウドを活用した導入事例

登録エリア災害・避難情報メール

https://www.au.com/information/topic/mobile/2019-035/

登録エリア災害・避難情報メール

掲載日:2019年9月30日

遠隔地域の災害・避難情報を受け取り、家族・知人への避難誘導を可能にする「登録エリア災害・避難情報メール」

KDDI株式会社様は、「平成30年7月豪雨」を踏まえ国土交通省が設置した「住民自らの行動に結びつく水害・土砂災害ハザード・リスク情報共有プロジェクト」にメンバーとして参加するなど、災害時の備えや対策に関して様々な取り組みを行っています。

「登録エリア災害・避難情報メール」は、国土交通省が同プロジェクトの一環として推進する「逃げなきゃコール」に対応したサービスで、あらかじめau携帯電話番号と対象地域を登録しておくと、登録していた地域へ「災害・避難情報」が発信された際に、スマートフォンや「ガラケー」と呼ばれる携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)で、その通知を受け取ることができるというものです。これにより、離れた場所に暮らす高齢者などに危険が差し迫った場合に、通知を受け取った家族が直接避難行動を呼びかけることが可能となります。

今回、この「登録エリア災害・避難情報メール」において、インフラ設計・構築、システム開発、および運用保守をアイレットが担当しました。

開発手法には、お客様を含めた共同チームで開発を進める「スクラム開発」を採用しました。効果的なスクラム開発を推進するため、Scrum Inc. Japan株式会社様と連携し、プロジェクト開始前に「ビジョンステートメント」や「チームアグリーメント」の作成などを行いました。チームの在り方やプロジェクトの目的・ペルソナを詳細に定め、メンバー全員でゴールをしっかりと共有することでコミュニケーションや思考のプロセスが統一されました。その結果、スムーズなプロジェクト進行とフレキシブルな開発が可能となりました。

システム構成においては、サーバーレス・アーキテクチャを採用し、運用コストを抑えながらも、災害発生時に起こり得る急激なアクセス増に耐えられる構成としました。

ユーザー登録画面には、「GraphQL」 を使用してアプリケーションが必要なデータを正確に取得できるようにするマネージド型サービス「AWS AppSync」を採用しました。これによりシンプルで汎用性が高いシステムを実現しました。また、サーバーレスと相性の良いWebアプリケーション向けの開発ライブラリ「AWS Amplify」を利用することで、工数削減を実現し、高品質・高セキュリティなアプリケーションを実装しました。

アイレットは今後も市場や事業環境の激しい変化に合わせて随時要件の最適化が求められる開発案件において、精力的にスクラムを導入することで、お客様のビジネスに対するスピーディーで柔軟な支援を実現してまいります。

全体構成図

KDDI 登録エリア災害・避難情報メール 全体構成図

使用しているサービス

案件名 登録エリア災害・避難情報メール
クライアント KDDI株式会社様
AWSプロダクト
  • Amazon S3Amazon S3
  • AWS AmplifyAWS Amplify
  • AWS AppSyncAWS AppSync
  • Amazon API Gateway(Mobile)Amazon API Gateway(Mobile)
  • AWS Certificate ManagerAWS Certificate Manager
  • AWS LambdaAWS Lambda
  • Amazon DynamoDBAmazon DynamoDB
  • Amazon VPCAmazon VPC
  • Amazon Route 53Amazon Route 53
  • Amazon CloudWatchAmazon CloudWatch

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