導入事例
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複数の医療機器を遠隔で一元管理し、稼働状況をリアルタイムに可視化!現場の負担を減らす遠隔監視 IoT システム開発大陽日酸株式会社様のクラウドを活用した導入事例

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複数の医療機器を遠隔で一元管理し、稼働状況をリアルタイムに可視化!現場の負担を減らす遠隔監視 IoT システム開発

掲載日:2026年1月13日

お客様の課題

  • 近年、保険診療適用に伴い普及してきている在宅療養患者の遠隔モニタリングに対して、医療機関のニーズに対応できるシステムを提供したい。
  • 患者宅で医療機器に不具合が発生した場合、患者からの状況ヒアリングで解決できることもあるが、大半は患者宅に行き、機器の状況を確認する必要がある。また、機器の運転状況も現地で確認する必要があり、業務効率化と的確で迅速な緊急対応を可能にする遠隔監視システムが欲しい。
  • 医療機器の運転状況を管理することで、社内、医療機器設置業者でのメンテナンスや緊急対応を効率化したい。

対応と結果

  • IoT デバイスを活用し、医療機器による測定データや医療機器の稼働状況をリアルタイムで可視化・一元管理。
  • 自動的・半自動的な再処理フローを確立することでオペレーションコストの低減を実現。
  • 測定データと患者情報の連携を可能にすることで、迅速な判断と対応を実現。

大陽日酸株式会社様は、測定データの医療機関への提供や医療機器の遠隔監視を目的とした IoT システムを新たに導入しました。アイレットは、システム開発、クラウドインフラ構築、UI/UX デザインまで一貫して支援を行ない、リアルタイム監視や異常通知機能を備えた Web アプリケーションを構築しました。

医療機器管理の非効率と情報分散が現場の負担に。IoT で稼働状況の一元管理とリアルタイム監視を目指す

大陽日酸株式会社様(以下、大陽日酸様)は、産業ガスおよび医療ガス分野のパイオニアとして、創業以来100年以上にわたり幅広い産業分野にガスを供給してきた総合ガスメーカーです。国内外に多くの製造・物流拠点を有し、「進取と共創。ガスで未来を拓く。」という企業理念のもと、鉄鋼・化学・半導体・食品・医療などの産業インフラを支えています。

その中で、メディカル事業部門は、病院・在宅医療・高度診断・治療分野まで視野に入れ、医療用ガス及び医療ガス供給設備、病院向け・在宅向け医療機器、バイオ機器といった多様な領域に技術応用を展開し、安全・確実なガスや医療機器の供給とメンテナンスを含むトータルサービスを行なっています。

大陽日酸様では、在宅酸素療法(HOT)において、遠隔モニタリングの保険診療適用に伴い、医療現場でニーズが高まっていることから、遠隔モニタリングサービスの提供を計画していました。
また、所有している在宅酸素療法用医療機器の管理台数が増大している中、運転データや異常情報を収集することで、不具合傾向の早期発見やメンテナンスの効率化を検討していました。さらに、患者宅に医療機器を設置して、点検や緊急時の対応も行なうサービスプロバイダーでは、それら対応に労力とコストがかかっており、DX による効率化が求められていました。

本プロジェクトでは、医療機器から送られる測定データをクラウド上でリアルタイムに可視化し、治療での活用及び異常検知や即時通知を可能にするシステム基盤の構築が求められました。アイレットはアプリケーション開発、インフラ設計、UI/UX デザインまでをワンストップで担当。IoT からクラウド、フロントエンドまでを連携させた統合アーキテクチャを構築しました。

医療データの安全な取り扱いと、利用者の役割に合わせた UI/UX 設計を追求。膨大なデータ量に耐えうるシステムを構築し、医療現場の負荷軽減に貢献

システム設計は、AWS のフルマネージドサービスを活用した構成を採用。IoT デバイスを通じて取得した医療機器の稼働データを Amazon API Gateway 経由で受け取り、AWS Lambda を用いて Amazon Aurora Serverless v2 に格納。柔軟なスケーリングとコスト効率の高い DB 基盤を実現しました。また、短時間に大量のデータが送信される環境においては、Amazon SQS によるバッファリングと DLQ(デッドレターキュー)によるリトライ機構を組み合わせることで、処理の安定性と信頼性を確保。異常時には Amazon SES で即時に担当者へアラートを送信する仕組みも整備し、障害の早期発見・対応を支援しています。

加えて、インフラ管理においては、膨大なデータを取り扱うため AWS Lambda 関数の数が多く CloudFormation のリソース上限(500リソース)を超えてしまう課題が発生。これに対しては、サービス単位ごとにテンプレートを分割し、ネスト構成で再設計を行なうことでリソース上限を回避。開発効率の向上にもつながりました。

性能面では、実行する API 数が膨大な画面において、耐久試験中に確認された500エラーに対し、Amazon Aurora Serverless v2 のパラメータ調整と SQL チューニングを通じてボトルネックを解消。40TPS 以上のアクセス負荷にも耐えうる構成を確立しました。ログ管理についても、医療情報を含むという特性上、厳格な保存要件が求められましたが、Amazon CloudWatch Logs から Amazon S3 への日次転送を AWS Lambda で自動化することで、長期保管とコスト最適化を両立しました。

UI/UX 面では、利用者の役割に応じた設計を重視。患者様のご自宅など、外出先からスマートフォンで機器導入・設置を行なう事業者と、パソコン上で患者様のデータを詳細に確認する医療従事者、それぞれにとって使いやすい画面設計と情報レイアウトを実装。全画面に一律でレスポンシブ対応を施すのではなく、利用環境に応じて画面ごとの設計方針を変えるなど、現場での実用性を優先した構成となっています。また、患者情報を含む測定データへのアクセス制御も厳格に管理され、医療情報システムの安全管理に関する3省2ガイドラインに準拠したセキュリティ対策も講じられました。

患者管理/患者一覧画面(※画像はイメージです)

患者管理/患者一覧画面(※画像はイメージです)

医療機器・機器情報管理/異常情報画面(※画像はイメージです)

医療機器・機器情報管理/異常情報画面(※画像はイメージです)

今回開発したシステムにより、リアルタイムでの機器モニタリングと異常通知が可能となり、緊急対応の初動を大幅に短縮。複数の機器・アプリを横断する必要がなくなり、現場の負荷軽減と対応スピードの向上に貢献しました。また、測定データと患者情報の連携により、診療判断に必要な情報が一元的に参照可能となりました。

IoT や医療データの利活用においては、信頼性とセキュリティ、そして現場での運用効率のバランスが極めて重要です。アイレットでは、医療・ヘルスケア分野におけるクラウド活用や UI/UX 設計、運用自動化の支援も多数行なっています。IoT 導入やシステム統合に課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

システム構成図

システム構成図

使用プロダクト

◼︎AWS
 ・Amazon API Gateway
 ・Amazon Aurora Serverless v2
 ・AWS Certificate Manager
 ・Amazon CloudFront
 ・Amazon CloudWatch Logs
 ・AWS CodeBuild
 ・AWS CodePipeline
 ・Amazon Cognito
 ・AWS Config
 ・Amazon EC2
 ・Amazon EventBridge
 ・Amazon GuardDuty
 ・AWS IAM
 ・Amazon VPC Internet Gateway
 ・AWS KMS
 ・AWS Lambda
 ・Amazon VPC NAT Gateway
 ・AWS Secrets Manager
 ・Amazon SES
 ・Amazon SQS
 ・Amazon S3
 ・Amazon RDS Proxy
 ・Amazon Route 53
 ・Amazon VPC
 ・AWS WAF

案件名 複数の医療機器を遠隔で一元管理し、稼働状況をリアルタイムに可視化!現場の負担を減らす遠隔監視 IoT システム開発
クライアント 大陽日酸株式会社様

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