導入事例
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衛星回線よりも安く、使いやすい、新たな映像配信インフラを提供。国際間映像伝送サービス「KDDI Cloud Video Stream」におけるアプリケーション開発KDDI株式会社様のクラウドを活用した導入事例

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衛星回線よりも安く、使いやすい、新たな映像配信インフラを提供。国際間映像伝送サービス「KDDI Cloud Video Stream」におけるアプリケーション開発

掲載日:2026年2月13日

お客様の課題

  • 国際間映像伝送にかかる高コスト・高難度なオペレーションのハードルを解消したい
  • 専用線や衛星に頼らず、中〜高品質な映像を安定して届けられる手段を探していた

対応と結果

  • AWS Elemental MediaConnect を軸としたクラウド型映像伝送サービスを構築し、UI を含めて直感的な操作を実現
  • 衛星回線や専用線といった従来の設備投資型(CapEx)から、クラウドならではの従量課金型(OpEx)へとコスト構造を転換。必要な時だけリソースを起動する仕組みにより、中継がない時間帯のコストを「ゼロ」に抑える完全なコスト最適化を実現

KDDI株式会社様が提供する「KDDI Cloud Video Stream」は、従来は高額かつ専門的だった国際間映像伝送を、AWS のクラウド基盤を活用して大幅に簡素化・低コスト化した映像伝送サービスです。スポーツイベントやニュース報道などの海外中継において、よりフレキシブルで効率的な配信を実現することを目的に開発されました。

アイレットは本プロジェクトにおいて、複雑な操作を直感的に行なえる UI 設計およびアプリケーション開発を担当。ウォーターフォールとアジャイルを組み合わせた柔軟な開発体制により、短期間でのサービスインを実現しました。

高難易度・高コストの国際間映像伝送を、もっと手軽に安く提供するための新サービス開発

KDDI株式会社様(以下、KDDI 様)は、KDDI VISION 2030「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」 の実現に向けて、通信を起点にさまざまな社会課題の解決に取り組んでいます。法人向けには、クラウド、IoT、5G、映像配信など多様なソリューションを展開しており、特に映像領域では高信頼な配信基盤とグローバルネットワークを活用したサービス提供に力を入れています。そうした技術力とビジネス知見を生かし、グローバルでの映像活用をより身近にするための新たな挑戦として KDDI 様が着手したのが、映像伝送サービス「KDDI Cloud Video Stream」の開発です。

従来、国際間で映像を配信する場合は専用線や衛星回線を利用することが一般的でした。これらの方法は高コストであり、使用にあたっても専門的な知識や設備が求められるため、映像配信の選択肢は限定的でした。

KDDI 様はこの状況を打破すべく、クラウドを活用した新しい映像伝送基盤の構築を計画。放送局やイベント事業者などが、より手軽に高品質な映像を海外に届けられる仕組みを模索していました。

本プロジェクトはサービスリリースに向けてのスケジュールがタイトである一方で、ニーズに応じた仕様変更や追加機能への対応など、柔軟かつ高品質な開発体制が必要になるため、パートナー企業であるアイレットにアプリケーション開発をご依頼いただきました。

直感的な UI とコスト最適化設計で、衛星回線と遜色ない品質の映像配信を多くの企業が導入可能に

アプリケーション開発において特に重視されたのは、「専門知識がない人でも、直感的に操作できるデザインであること」。そこで、UI のモックを先行開発し、KDDI 様とイメージ共有を行ないながら管理画面の UI を実装しました。予約状況はカレンダー形式で一覧でき、映像が流れている内容をリアルタイムで確認できるプレイヤー機能も搭載。映像の状態を示す各種メトリクスや API も整備し、オペレーション全体の可視性を高めています。

画面イメージ

また、利用シーンとして多かった「決まった時間帯に繰り返し配信を実施する」ケースに対応するため、AWS Elemental MediaConnect のリソースを再利用する仕組みを設計。IP アドレスの固定化により、毎回設定をやり直さずに安定運用できるようにしました。

さらに、AWS Elemental MediaLive など保持しているだけで料金が発生するリソースについては、伝送開始直前に自動作成し、終了後に即時削除するアーキテクチャを採用。無駄なコストを徹底的に排除しながら、安定したサービス提供を可能にしています。

本プロジェクトは短納期かつ仕様変更が発生しやすい状況を見据え、開発体制はウォーターフォールとアジャイルのハイブリッド方式で進行。仕様変更が予想される UI 周りはアジャイルで、堅牢性が求められる基盤はウォーターフォールで進めるなど、特性に応じたハイブリッドな進行管理を行ないました。UI と API の連携を段階的に進めることで、修正の影響を局所化し、限られた期間でも品質や開発スピードを担保しました。

こうして完成した「KDDI Cloud Video Stream」は、専用線や衛星回線と遜色ない品質を維持しながらも、クラウド基盤により数秒以内の低遅延伝送を実現。通信コストを大幅に抑えた、次世代の映像配信サービスとして誕生しました。

本サービスはすでにスポーツ中継などの用途として放送局に活用されており、今後もさまざまなライブ配信や海外拠点との協業のシーンで利用が広がることが期待されています。特に、「定期的に決まった時間に映像を送りたい」といったニーズを持つ企業にとって、大きな武器となるサービスです。

アイレットは、AWS をはじめとする最新のクラウド技術を活用しながら、ユーザー視点に立ったアプリケーション開発で、映像業界に新たな価値を届けてまいります。導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

システム構成図

システム構成図

使用プロダクト

・AWS Elemental MediaConnect
・AWS Elemental MediaLive
・Amazon Aurora
・Amazon ECS
・AWS App Runner
・AWS Lambda
・Amazon EventBridge
・Amazon S3
・Amazon CloudFront

案件名 衛星回線よりも安く、使いやすい、新たな映像配信インフラを提供。国際間映像伝送サービス「KDDI Cloud Video Stream」におけるアプリケーション開発
クライアント KDDI株式会社様

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