第66回NHK紅白歌合戦日本放送協会様のクラウドを活用した導入事例
掲載日:2016年4月28日
紅白歌合戦を盛り上げるスマートフォンアプリへの安定したリアルタイム配信を実現
2015年12月31日に放送された通算66回目のNHK紅白歌合戦。同番組は、数年前からインターネットとの連携強化に取り組んでおり、スマートフォン公式アプリケーションやSNSなど、紅白歌合戦の盛り上げに一役買っている。
リビングのテレビには紅白歌合戦が映り、セカンドスクリーンとなる手元のスマートフォンには公式アプリケーションを通じて出演するアーティストや楽曲の情報が次々と表示される。4時間半に及ぶ紅白歌合戦の進行と完全に同期を取りながら、アーティストの情報の切り替え、中間投票、最終投票と、アプリケーションの表示は目まぐるしくリアルタイムに切り替わる。秒刻みできっちり進行する生放送とリアルタイムに連動することで、番組の盛り上げにつながるのだ。
第66回NHK紅白歌合戦において、cloudpackはインフラ設計・構築・運用を担当。インフラ設計を進めるにあたりクリアしないといけない要件は、『同時接続クライアント数十万に、リアルタイムでコンテンツを配信する』ということだった。要件を実現するためにcloudpackが考え抜いて出した策は、格納されたメッセージキューを順番に処理することが可能な『RabbitMQ』を導入し、WebSocketでユーザーに届ける仕組みだった。さまざまな事前テストやチューニングに時間を要したものの、無事に要件を満たすシステムが完成した。
また、紅白歌合戦がオンエアされている間、システムの配信状況を監視して、さまざまな状況(スケールアウト、メッセージ再送信など)に対応する必要がある。このシステムには、サーバーレスアーキテクチャであるAWS Lambdaを採用することになった。Lambdaを使ったシステムはシンプルで、API GatewayからLambda関数を起動し、DynamoDBに格納されているデータを返すという仕組みだ。
大晦日の夜、紅白歌合戦が放送されている裏側で、cloudpackの運用スタッフは、渋谷のNHK放送センターとオフィスに分散して、23時45分の放送終了まで秒刻みでシステムの負荷を追い続け、安定した運用を実現したのであった。
サーバー構成図
使用しているサービス
案件名 | 第66回NHK紅白歌合戦 |
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クライアント | 日本放送協会様 |
ミドルウェア |
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AWSプロダクト |
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cloudpackサービス | CentOS6.7 を利用。 EBSのスナップショットによる世代管理された、定期的なバックアップ。各種監視サービス。 |
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