Amazon Q とは|AWS の生成 AI アシスタントの機能・料金・使い方を解説
社内の Wiki、Slack、メール、Google ドライブ、Salesforce など、情報が複数のシステムに分散しているため、従業員が必要な情報を探すのに多くの時間を費やしています。情報検索の非効率性は、多くの企業が抱える共通の課題です。
Amazon Q は、この課題を解決する AWS の生成 AI アシスタントです。2023年11月に発表され、2024年4月末から一般提供が開始された比較的新しいサービスですが、既に多くの企業で導入が進んでいます。
40以上のビジネスツールと統合し、自然言語で質問するだけで、複数のシステムから関連情報を瞬時に検索できます。開発者向けには IDE に統合されたコード生成機能を提供し、開発時間の短縮に貢献します。月額$20/ユーザーから始められ、適切に活用することで大きな投資対効果が期待できます。
本記事では、Amazon Q の基本機能から3つの製品(Business、Developer、QuickSight)の違い、使い方、具体的な料金体系とユースケース別の見積、そして導入のポイントまで詳しく解説します。
Amazon Q とは
Amazon Q は、AWS が提供する生成 AI を活用したエンタープライズ向けのアシスタントです。2023年11月に発表され、2024年4月末から一般提供が開始されました。
企業の内部データやドキュメントと統合し、ユーザーが自然言語で質問をすることで、情報の検索、要約、分析、タスクの実行などを支援します。
- 業務効率の向上:膨大な社内ドキュメントから必要な情報を迅速に見つけ出し、従業員の生産性を高めます。
- 情報検索の迅速化:複数のシステムやツールにまたがる情報を一か所で検索でき、時間を大幅に短縮できます。
- 開発プロセスの効率化:コード生成やデバッグの自動化により、開発スピードを向上させられます。
Amazon Q の3つの製品
Amazon Q Business
Amazon Q Business は、企業データの検索と分析に特化したサービスです。社内の Wiki、イントラネット、Atlassian、Gmail、Microsoft Exchange、Salesforce、ServiceNow、Slack、Amazon S3 など、40以上のビジネスツールと安全に接続できます。自然言語で質問するだけで、複数のデータソースから関連する情報を検索し、要約して回答を提供します。
Amazon Q Developer
Amazon Q Developer は、ソフトウェア開発の支援に特化したサービスです。コードの生成、テスト、デバッグ、セキュリティスキャン、トラブルシューティングなど、ソフトウェア開発の各フェーズをサポートします。VS Code や IntelliJ IDEA、Visual Studio、JetBrains IDEs などの主要な IDE と統合し、コーディング中に直接支援を受けられます。
Amazon Quick Suite(旧 Q in QuickSight)
Amazon Quick Suite(旧 Q in QuickSight)は、BI ツールでのデータ可視化に特化したサービスです。Amazon QuickSight に統合され、自然言語での質問に基づいてデータの可視化や分析を行ないます。ビジネスユーザーは専門的なスキルがなくてもデータからインサイトを得ることができます。
Amazon Q の主な機能
- 情報の検索と要約:自然言語で質問すると、複数のデータソースから関連する情報を検索します。
- RAG(検索拡張生成):質問に対して関連するドキュメントを検索し、その結果を用いて正確な回答を作成します。
- 回答の根拠提示:根拠となるドキュメントのリンクを提示することで、ユーザー自身が回答の正誤を確認できます。
- コード生成と開発支援:自然言語での指示からコードを生成し、開発時間を短縮します。
- データの可視化と分析:SQL を書かずにデータを分析でき、質問に応じて適切なグラフやダッシュボードを自動作成します。
Amazon Q のセキュリティとプライバシー
Amazon Q は企業の既存のアイデンティティ、ロール、アクセス許可を尊重します。各ユーザーがアクセス権限を持つ情報のみを検索し、回答に使用します。既存の IAM ロールに基づき、既存の IAM ロールに基づき、VDI(仮想デスクトップ)を通じたデータアクセスやローカル保存の禁止、詳細なログ監視など、物理的なデータ漏洩防止策を講じることで安全な運用が可能です。データは転送中および保存時に暗号化され、すべてのアクセスと操作のログが記録されます。
Amazon Q の使い方
Amazon Q Business では、AWS マネジメントコンソールから連携したいビジネスツールを選択して接続します。チャットインターフェースで自然言語で質問し、提示されたドキュメントのリンクから元の情報を確認します。
Amazon Q Developer では、VS Code 等に拡張機能をインストールし、コメントや自然言語で指示を記述すると、コードが自動生成されます。
Amazon Q の活用例と導入のポイント
業務効率化、開発効率化、データ分析の民主化など、多岐にわたる分野で活用可能です。導入時はまず小規模に試験導入し、従業員が実際に触れながら活用方法を学び、トレーニングを実施することが成功の鍵となります。RAG による回答精度の向上や、回答の根拠提示により信頼性を確保できます。
Amazon Q の料金
| プラン | 月額料金 | 主な機能 |
|---|---|---|
| Lite | $3/ユーザー | 基本的な情報検索、要約機能 |
| Pro | $20/ユーザー | 高度な RAG、ビジネスツール統合 |
| プラン | 月額料金 | 主な機能 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 基本的なコード生成(制限あり) |
| Pro | $19/ユーザー | 高度な生成、セキュリティスキャン |
Amazon Q と他の生成 AI サービスの違い
AWS サービスとのシームレスな統合、既存の AWS IAM 権限の活用、そしてエンタープライズレベルのセキュリティとプライバシー保護が大きな違いです。40以上のビジネスツールとの統合も強みです。
よくある質問とその回答
- Amazon Q とは何ですか
- AWS が提供する生成 AI を活用したエンタープライズ向けのアシスタントです。情報の検索、要約、分析、タスクの実行などを支援します。
- 安全に使えますか
- はい、企業のデータセキュリティとプライバシーを重視しており、既存のアクセス許可を尊重します。
cloudpack では、Amazon Q の導入・活用を支援しています。生成 AI サービスの選定から構築、トレーニングまでトータルでサポートいたします。