AWS のコラム
COLUMN

Amazon Q Developer の料金プランを徹底解説 |無料版との機能比較・ROI 試算例も

開発チームのリーダーやマネージャーとして、こんな課題を抱えていませんか。

「開発スピードを上げたいが、エンジニアの採用は難しい」
「コードレビューに時間がかかり、リリースが遅れがち」
「セキュリティ脆弱性の早期発見に課題がある」
「新しいツールを導入したいが、コスト対効果が見えない」

AI コーディングツールの Amazon Q Developer は、これらの課題を解決する可能性がありますが、導入前に気になるのが料金体系です。

多くの開発チームが抱える疑問:

  • 月額19 USD は本当に投資価値があるのか
  • チーム全体で導入した場合の年間コストはいくらか
  • 無料版でどこまで試せるのか
  • 他のツール(GitHub Copilot など)と比べてコスパは良いのか
  • 従量課金で予期せぬコストが発生しないか

本記事では、Amazon Q Developer の料金体系を詳しく解説し、あなたのチームに最適なプラン選択をサポートします。

Amazon Q Developer 料金とは

Amazon Q Developer には、無料利用枠(Free Tier)と Pro プラン(月額 19 USD/ユーザー)の2つの料金プランがあります。

一部機能では従量課金の仕組みもあり、無料枠を超えた使用に対して追加料金が発生します。

料金を理解することで、適切なプラン選択、コスト管理と ROI の評価、段階的導入の計画を立てられます。

Amazon Q Developer の料金プラン

無料利用枠(Free Tier)は、IDE やコマンドラインでのコード補完、セキュリティスキャン、コードの説明などの基本機能が無料で利用可能です。ただし、一部機能では無料枠を超えると従量課金が発生します。

Pro プランは月額 19 USD/ユーザーで、アプリ機能の自動構築、コード変換・移行の自動化、エージェント機能、カスタマイズ機能などの高度な機能が無制限で利用可能です。Pro プランでは、入力したデータやコードがモデルの学習に利用されない設定が標準となっており、企業のガバナンスを維持したまま安全に利用可能です。

各プランの機能比較

無料版では、コード補完、セキュリティスキャン、コードの説明、基本的なコード生成が利用できます。

Pro プランでは、アプリ機能の自動構築、コード変換・移行の自動化、データ統合・モデル構築支援、エージェント機能、カスタマイズ機能が利用可能です。

従量課金の詳細

コード変換機能では、無料版は月1,000行まで、Pro プランは月4,000行まで無料で利用できます。無料版(Free Tier)には月ごとの利用上限(クォータ)が設定されており、上限に達した場合は翌月まで利用が制限されます。Pro プランではこれらの制限が大幅に緩和されます。
※従量課金制ではなく、月額固定料金制です。

具体的な料金の目安は、AWS の公式料金ページで確認できます。

料金計算例

小規模チーム(5名)で月額 95 USD、中規模チーム(20名)で月額 380 USD、大規模チーム(100名以上)で月額 1,900 USD 以上になります。

まず無料版で試してから、必要に応じて Pro プランへ移行することで、初期コストを抑えられます。

キャンセルポリシーと注意点

Pro プランを月の途中でキャンセルした場合でも、その月のサブスクリプション料金が全額請求されます。日割り計算は行なわれません。

キャンセル後は、Amazon Q Developer の機能にアクセスできなくなります。

他の AI コーディングツールとの比較

GitHub Copilot は月額 10 USD(個人)または 19 USD(ビジネス)で、Amazon Q Developer の Pro プランと同価格帯です。

Amazon Q Developer は AWS サービスとの統合が強力で、AWS を利用している開発者にとって便利です。GitHub Copilot は GitHub との統合が強力で、GitHub を中心とした開発フローに適しています。

実際の効果事例

Amazon Q Developer を導入した開発チームから報告されている主な効果(事例):

コーディング時間の短縮

導入前:
新規 API エンドポイントの実装に平均4時間

導入後:

  • コード補完により、定型的なコードの記述時間が50%削減
  • 関数のボイラープレートコード生成により、実装時間が2.5時間に短縮
  • 削減時間:1.5時間/エンドポイント

月間効果(10個のエンドポイント実装の場合):
15時間の工数削減 = 約2営業日分

セキュリティスキャンによる早期発見

導入前:
本番環境で脆弱性が発見され、緊急対応が必要(修正に平均8時間)

導入後:

  • 開発中にリアルタイムでセキュリティ問題を検出
  • コミット前に修正完了(修正に平均30分)
  • 重大なインシデントのリスク低減

コードレビュー時間の短縮

導入前:
レビュー担当者が品質チェックに平均1時間/PR

導入後:

  • 自動生成コードの品質が高く、レビュー時間が30分に短縮
  • レビュアーは設計やビジネスロジックに集中可能

ROI 試算例

前提条件:

  • エンジニア5名のチーム
  • 平均月給:50万円/人
  • Amazon Q Developer による開発効率向上:20%(想定)
  • Pro プラン利用:19 USD/人 × 5名 = 95 USD/月(約14,000円)

効果の試算:
仮に開発時間が20%短縮された場合、月160時間の稼働のうち32時間が他の業務に充てられます。
これは、5名のチームで月間160時間(1名分相当)の工数創出に相当します。

投資対効果:

  • 月額コスト:約14,000円
  • 創出される工数価値:月160時間(新機能開発、技術的負債の解消などに充当可能)
  • ROI:人件費削減に留まらず、セキュリティスキャンによる脆弱性の早期発見(手戻りコストの削減)や、Amazon Q によるレガシーコードの自動アップグレードに伴う工数削減を含めると、投資額を大きく上回る効果が期待できます。

開発速度の向上により、より多くの機能をリリースでき、ビジネス価値の向上に貢献します。また ROI が100%を超える場合、導入の妥当性が高いと判断できます。

導入時のコスト最適化

まず無料版で試してから Pro プランへ移行することで、リスクを最小化した導入が可能です。

マネージドサービスとして、インフラ構築不要ですぐに利用開始でき、月額19 USD という明確な料金で複雑な導入プロセスがありません。

3〜5名の小規模チームで試験導入し、開発時間の短縮、バグの減少、コード品質の向上などを定量的に評価します。効果が確認できたら、段階的に他のチームへ展開します。

従量課金の確認や AWS Cost Explorer でのコスト可視化により、月次または四半期ごとに使用状況を見直し、最適なプランを選択します。

よくある質問とその回答

Amazon Q Developer の料金はいくらですか

無料利用枠(Free Tier)と Pro プラン(月額19 USD/ユーザー)の2つがあります。無料版では基本機能が利用でき、Pro プランでは高度な機能が無制限で利用可能です。詳しくは「Amazon Q Developer の料金プラン」をご覧ください。

無料版と Pro プランの違いは何ですか

無料版では、コード補完、セキュリティスキャン、コードの説明などの基本機能が利用できます。Pro プランでは、アプリ機能の自動構築、コード変換・移行の自動化、エージェント機能などの高度な機能が利用可能です。詳しくは「各プランの機能比較」をご覧ください。

入力したソースコードが AI の学習に使われることはありますか?

Pro プランでは、入力したデータやコードがモデルの学習に利用されない設定が標準となっており、企業のガバナンスを維持したまま安全に利用可能です。

従量課金はどのように発生しますか

コード変換機能では、無料版は月1,000行まで、Pro プランは月4,000行まで無料です。無料枠を超えた分は、変換対象コード行数に応じて従量課金が発生します。詳しくは「従量課金の詳細」をご覧ください。

GitHub Copilot とどちらが良いですか

AWS を既に利用している場合、Amazon Q Developer の方が AWS サービスとの統合が強力です。GitHub を中心とした開発環境では、GitHub Copilot が適しています。詳しくは「他の AI コーディングツールとの比較」をご覧ください。

導入の ROI はどのくらいですか

開発時間が20%短縮された場合、月給50万円のエンジニア5名のチームで月額50万円の人件費削減効果があります。Pro プランの月額費用95 USD(約14,000円)と比較すると、大きなコスト削減効果が得られます。詳しくは「コスト削減効果と ROI」をご覧ください。

最後に

Amazon Q Developer には、無料利用枠と Pro プラン(月額19 USD/ユーザー)の2つの料金プランがあります。無料版では基本機能が利用でき、Pro プランでは高度な機能が無制限で利用可能です。

小規模チーム(5名)で月額95 USD、中規模チーム(20名)で月額380 USD、大規模チーム(100名以上)で月額1,900 USD 以上になります。開発時間が20%短縮された場合、月給50万円のエンジニア5名のチームで月額50万円の人件費削減効果があり、Pro プランの月額費用95 USD と比較すると大きなコスト削減効果が得られます。

まず無料版で試験導入し、効果を確認してから Pro プランへ移行することで、リスクを最小化できます。マネージドサービスとして、インフラ構築不要ですぐに利用開始でき、月額19 USD という明確な料金で複雑な導入プロセスがありません。

Amazon Q Developer の料金に関してお困りごとがありましたら、専門パートナーの活用も検討してみてください。