AWS のコラム
COLUMN

Amazon Connect の料金体系を徹底解説|2026年最新 AI 定額制とコスト削減術

オンプレミス型コンタクトセンターでは、初期投資に数千万円、年間の保守費用に数百万円が必要でした。Amazon Connect なら、初期投資ゼロ、従量課金制により、繁忙期と閑散期でコストが自動調整されるため、無駄な固定費が不要です。総所有コスト(TCO)を大幅に削減できる可能性があります。

しかし、Amazon Connect の導入を検討する企業の多くが、従量課金制の料金体系に戸惑います。「1分あたり何円?」「AI 機能を使うと追加でいくらかかる?」「月額でどのくらいになるのか予測できない」こうした疑問に明確な答えを持たずに導入すると、想定外のコスト増大につながるリスクもあります。

本記事では、Amazon Connect の料金体系を徹底解説。具体的な単価、小規模(月額約7,000円)から大規模(月額約657,000円)まで利用シナリオ別の料金試算、そして実践的なコスト最適化の方法まで、実務に役立つ情報をお届けします。

Amazon Connect の料金体系

Amazon Connect の料金体系について、基本的な考え方から詳しく解説します。

従量課金制の基本

Amazon Connect の料金モデルの基本的な特徴を理解しましょう。

初期投資不要の料金モデル

Amazon Connect は、初期投資が不要な料金モデルを採用しています。従来のオンプレミス型コンタクトセンターでは、サーバー、ネットワーク機器、電話交換機などのハードウェアを購入する必要がありました。これには数百万円から数千万円の初期投資が必要で、中小企業にとっては大きな参入障壁となっていました。

Amazon Connect はクラウドサービスであるため、ハードウェアの購入が不要です。企業は初期投資を大幅に削減し、そのリソースを他のビジネス活動に振り向けることができます。

使った分だけ支払う仕組み

Amazon Connect は従量課金制を採用しており、使った分だけ支払う料金体系です。前払いや長期契約、最低月額料金は不要です。問い合わせの少ない閑散期にはコストが抑えられ、繁忙期には必要なリソースを確保できます。

従来型コンタクトセンターとのコスト比較

従来型のオンプレミス型コンタクトセンターと比較して、Amazon Connect は大幅なコスト削減を実現できます。オンプレミス型では、初期投資に加えて、保守費用、人件費、電気代などの運用コストが継続的に発生します。Amazon Connect では、インフラの保守や更新は AWS が担当するため、これらの運用コストが削減されます。

料金体系の全体像

基本料金と従量料金の構成

Amazon Connect の料金は、基本料金と従量料金の組み合わせで構成されています。基本料金には、電話番号の保持料などが含まれます。従量料金には、通話時間に応じた料金、メッセージ数に応じた料金、AI 機能の利用に応じた料金などが含まれます。

  

料金計算の仕組み

Amazon Connect の料金は、各サービスの利用量を積算して計算されます。AWS のコンソールや専用ポータルサイトから、利用状況と料金をリアルタイムで確認できます。

可用性とセキュリティの担保

  

Amazon Connect は AWS のマルチAZ構成により、高い可用性を標準で備えています。また、金融機関などの高度なセキュリティが求められる環境では、専用線(AWS Direct Connect)と VPN を組み合わせた閉域網接続や、VDI(仮想デスクトップ)を活用したデータ漏洩防止策を組み合わせるのが一般的です。

Amazon Connect の主要な料金項目

音声通話の料金

Connect 利用料

Amazon Connect のプラットフォームを利用するための基本的な料金です。

  • 1分あたり $0.018(東京リージョンの例)

※顧客との通話時間(IVR操作時間を含む)に対して課金されます。

電話番号保持料と通話料(東京リージョン 03番号の例)

日本国内で利用する場合の主要な単価は以下の通りです。

  • 電話番号保持料: 1日あたり $0.10(月額換算で約$3.00)
  • 着信通話料: 1分あたり $0.0030
  • 発信通話料(国内): 1分あたり $0.0780

※発信先が携帯電話か固定電話かによって変動する場合があります。

チャット料金

メッセージごとの料金

Amazon Connect のチャット機能は、1メッセージあたり$0.004の料金が設定されています。メッセージとは、顧客からの送信またはエージェントからの返信を指します。

AI 機能の料金(2025年5月新体系)

2025年5月より、主要な AI 機能がユーザーあたりの定額制で提供されています。

  • Contact Lens のパフォーマンス評価:1ユーザーあたり$12/月
  • 予測とスケジューリング:1ユーザーあたり$27/月
  • Amazon Q in Connect:1ユーザーあたり$40/月

オプション機能の料金

  • Tasks:1タスクあたり$0.04
  • Customer Profiles:1プロファイルあたり$0.0025
  • Voice ID:1トランザクションあたり$0.025

Amazon Connect の料金試算

規模 想定利用量 月額概算 (USD) 月額概算 (日本円目安)
小規模 5名 / 1,000分 $46.50 約7,000円
中規模 20名 / 10,000分 $441.00 約66,200円
大規模 100名 / 100,000分 $4,380.00 約657,000円

※ 試算条件:東京リージョン(03番号)利用。着信70%・国内発信30%の比率を想定。1ドル=150円換算。AI機能(Amazon Q 等)の定額料金は含まれません。

Amazon Connect のコスト最適化

利用状況の可視化とコスト管理

クラウド導入・活用の総合支援サービス「cloudpack」をご契約のお客様には、専用ポータルサイト「cloudpack+ PORTAL」を提供しており、AWS 利用状況の一元管理やコスト内訳の可視化が可能です。

コスト削減の具体的な方法

過去データ分析と利用パターンの最適化
Amazon CloudWatch 等を活用し、通話時間の長い問い合わせを特定してFAQを充実させることで、有人対応時間を短縮します。
チャネル最適化
音声通話(1分$0.018〜)からチャット(1メッセージ$0.004)へ誘導することで、コスト効率を向上させます。
リソースの定期的な見直し
使用していない電話番号や、過剰なエージェントライセンスを定期的に削除し、固定費を抑えます。

最後に

Amazon Connect は、その柔軟な従量課金制により、あらゆる規模のビジネスに適応可能です。最新の AI 定額プランを活用し、コストを抑えつつ高品質なカスタマー体験を実現しましょう。導入に関するご相談は、ぜひ cloudpack までお問い合わせください。