導入事例
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沖縄県庁様・一般財団法人 沖縄ITイノベーション戦略センター様のクラウドを活用した導入事例

沖縄県のオープンデータ利活用を促進!データカタログサイト BODIK ODCS 内データの自動取得と分かりやすい BI を構築

沖縄県のオープンデータ利活用を促進!データカタログサイト BODIK ODCS 内データの自動取得と分かりやすい BI を構築

掲載日:2023年10月26日

沖縄県庁様:https://www.pref.okinawa.jp
一般財団法人 沖縄ITイノベーション戦略センター様:https://isc-okinawa.org

お客様の課題

  • 沖縄県内の産業 DX の加速化に向け、県内の企業等におけるオープンデータ利活用を促進するため、官・民のデータをワンストップで提供し、データの取得や分析をサポートするプラットフォームの開発を計画していた。

対応と結果

  • ポータルサイトを構築し、BODIK ODCS 内にあるオープンデータを API で取得。取得したデータをオープンソースライブラリで可視化し、ポータルサイトにて公開できるようにした。

沖縄県庁様は、「データ活用プラットフォーム構築事業」の中で、一般財団法人 沖縄ITイノベーション戦略センター様(以下、ISCO様)を代表とするコンソーシアムと委託契約を結び、沖縄県内の自治体や民間事業者が整備するオープンデータを公開する総合データプラットフォーム「沖縄オープンデータプラットフォーム」をリリースしました。本サイト構築に関わる要件定義・設計・支援業務をアイレットが担当させていただきました。

産業 DX の加速化に向けて、オープンデータ活用のさらなる推進が必要に

平成28年に公布・施行された「官民データ活用推進基本法」により、国および地方公共団体はオープンデータに取り組むことが義務付けられており、沖縄県でも具体的な取組を推進してきました。しかし、沖縄県は都道府県別の市区町村オープンデータ取組率が全国最下位ということもあり、産業分野での利活用に向けての大きな課題となっていました。また、2022年に策定した総合計画「新・沖縄21世紀ビジョン」において、産業の「稼ぐ力」の強化に向けて産業 DX の加速化に取り組む方針を打ち出しており、その一環として企業のデータ利活用を推進する取組が重要視されていました。

そこで沖縄県では、各種オープンデータをワンストップで提供し、データの取得や分析業務をサポートするデータ活用プラットフォームの構築に向けて動き出し、その事業を ISCO様 を代表とするコンソーシアムが受託。構成員である沖縄セルラー電話株式会社様の協力のもと、アイレットにポータルサイト構築に関わる要件定義・設計・支援業務をご依頼いただきました。

プロジェクトの主な要件は2つ。まず、オープンデータのポータルサイトを構築した上で、地方自治体がオープンデータを公開するためのカタログサイト「BODIK ODCS」で管理されているオープンデータへの導線を整備すること。そして、BODIK ODCS のオープンデータをポータルサイト側で定期的に自動取得し、チャートやマップで可視化することで、利用者のデータ利活用を促進することです。

API 連携で BODIK ODCS 内のオープンデータを自動取得。チャートやマップで見やすく可視化!

今回はポータルサイトを WordPress で構築し、BODIK ODCS 内のオープンデータを API 経由で取得する方法を採用しました。ただし、アプリケーションのデプロイ対象が BODIK ODCS サービスで運用されている環境内であり、加えて WordPress の仕様にも準拠する必要があったため、使用できるライブラリやツールに制限がありました。

そこで、外部 API との連携の仕組みやグラフ表示など、デフォルトにはない機能を実現するために個別のライブラリを実装しました。同様にインフラ構築に際しても使用できるツールに制限があったため、Google スプレッドシートや JSON 形式のファイルなどを利用してデータ管理ができるように対処しました。

取得したデータの可視化にはオープンソースライブラリを活用し、お客様のご要望を汲み取った上で使いやすい UI/UX を実現しています。また、BODIK ODCS 内のオープンデータを定期的に自動取得し、更新や変更があった際はポータルサイトにお知らせを通知する機能も実装しています。

<チャート画面例>

<マップ画面例>

2023年3月、沖縄県の自治体や民間事業者が整備するオープンデータを公開する総合データプラットフォーム「沖縄オープンデータプラットフォーム」をリリース。県下の全自治体の整備データをダッシュボード化し、可視化することは全国でも先進的な取組となります。なお、沖縄県はオープンデータ利活用を推進した結果、都道府県別の市区町村オープンデータ取組率は最下位から31位にランクアップしております(2023年6月1日時点)。観光業や飲食業などを営む事業者の方々に有効活用していただけるように、本プラットフォームの利便性向上を図ってまいります。

今後も、アイレットはこれまでに積み重ねてきた実績やノウハウを存分に発揮し、お客様の課題解決や地域社会のさらなる発展に貢献してまいります。

システム構成図

使用プロダクト

■インフラ基盤
BODIK ODCS(CKAN + WordPress)

■開発言語
PHP

■フロントエンド
Vue.js / Chart.js / leaflet.js ほか

案件名 沖縄県のオープンデータ利活用を促進!データカタログサイト BODIK ODCS 内データの自動取得と分かりやすい BI を構築
クライアント 沖縄県庁様・一般財団法人 沖縄ITイノベーション戦略センター様

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