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【日経クロステック Active に掲載】生成AI活用の「理想」を「現実」に変えたオルガノ独自の生成AI基盤構築

この記事は、日経BPの許可により「日経クロステック Active(2026.02.26)」に掲載された広告記事です。

安全性確保とコスト最適化を実現したアイレットという最適解

総合水処理エンジニアリング企業のオルガノは、生成AIが世界的に注目され始めた2022年頃から、生成AIが業務効率化や新たな価値創造による競争力強化に役立つと考え、いち早く導入に取り組んできた。まずは多くの社員が生成AIに触れられるように、SaaSの生成AIサービスを導入し、利用を開始した。

しかし、SaaSの特徴である従量課金型のサービスでは、利用が広がるほど運用コストが膨らむという問題があった。さらに、社内文書を扱ううえでのセキュリティリスクも看過できない。そこで同社は、これらの課題を根本から解消すべく、独自の生成AI基盤の構築に踏み切った。

構築にあたり、認証基盤との複雑な連携やセキュリティ要件への対応に加え、開発中に発生する生成AIモデルのアップグレードへの対処など、次々に新たな課題が発生した。こうした状況に対し、Google Cloud プレミアパートナー※1であるアイレットに相談。同社の「Google Cloud かんたん AI パック」を用いた生成AI活用基盤を完成させた。

※1 Sell および Service エンゲージメント モデルの認定を取得

こうしてオルガノは2025年7月に本社での利用をスタートさせ、翌8月には国内のグループ会社へ展開。今後は、海外子会社への展開も計画している。利用者も利用トークン数も上昇傾向にあり、現在の月間利用数は6億トークン※2にのぼる。しかも生成AIの利用料は数万円と極めて安価だ。なぜ、これほど困難な条件下でも構築を実現できたのか。次ページでは、その鍵を握ったアイレットの存在と解決までのプロセスを語る。

※2 平均月間利用トークン:約1億〜1.5億トークン(独自調べ)

圧倒的に安価な Google Cloud と実績豊富なアイレットをパートナーに選択

オルガノは総合水処理エンジニアリング企業として、産業や社会の発展を支えるとともに、水の浄化・再生を通じて持続可能な地球環境の保全に貢献してきた。近年は、半導体工場向けの超純水製造をはじめ、発電所や医薬品工場など多様な産業に向けて、オーダーメイドの水処理設備や関連製品を提供している。半導体業界の好調を背景に業績も堅調で、海外事業のさらなる拡大を目指している。

オルガノは生成AIに、早くから注目してきた。そこでSaaSの生成AIサービスを導入したが、運用コストやセキュリティの観点からこのままでは生成AIの十全な活用は難しいと判断。生成AI基盤の自社構築が必要と考え、一から取り組みを見直した。

まず土台となるクラウド基盤を比較検討した。その結果、同社が選んだのが Google Cloud である。プロジェクトをリードしたオルガノの宮野幸信氏はその理由を、「使えるトークン数が多く、コストが他社と比較して桁違いに安価でした」と語る。

宮野 幸信 氏
宮野 幸信 氏
オルガノ 経営統括本部 データ&ソリューション部 システムグループ長

その後、幅広い業務への適応性があることも分かり、採用を決定した。また、開発の中核を担ったオルガノの木田卓氏は、「生成AIを稼働するための基盤のランニングコストは5分の1でした」と語る。

すぐに Google Cloud にコンタクトを取った。その際、検索拡張生成(RAG)の構築や認証基盤との連携などが必要となるため、自社だけでは開発が困難と判断。そこで、パートナー推薦を依頼したところ、推薦されたのがアイレットである。

アイレットは2021年、Google Cloud に関する高度な専門技術を有するパートナーを認定するマネージドサービスプロバイダ(MSP)認定を取得、社員の Google Cloud 認定資格保有者数は600名、保有数は2,700(2025年11月時点)を超える。高い技術力を持ったエンジニアを表彰するプログラムである「Google Cloud Partner Top Engineer 2026」に33名が選出されるなど、Google Cloud に関する深い知識と豊富な経験を持つ。

アイレットを選んだ理由を宮野氏は、「スケジュールがタイトだったこともあり、生成AIを手軽に導入できる『Google Cloud かんたん AI パック』によって早期の導入が可能な点と、Google Cloud のプレミアパートナーとして確かな技術があり構築後の運用保守も任せられる点を評価しました。コスト面でもイニシャルコストのみでランニングコストがかからない(Google Cloud の利用料のみでライセンス費用は不要)点も魅力で、見積のレスポンスが速かったことも好印象でした」と語る。

アイレットの「Google Cloud かんたん AI パック」は、UIからのRAG登録機能、プロンプトテンプレート、WEB検索機能など、業務効率化に直結する具体的な機能をかんたんに導入できるサービスとなっている。さらに、パッケージでありながら、どんな要件にも柔軟に対応できる拡張性もある。

セキュリティの実装とGemini2.5への対応を乗り越えて構築

開発は、2024年11月にスタートした。構築にあたって最初の壁は、認証基盤との連携だった。アイレットの開発責任者である加藤翔太氏は、「オルガノ様が利用する認証基盤とGoogleの認証サービスであるFirebase Authenticationとの連携に関する公開情報が少なく、実装に苦労しました。この課題に対し、認証基盤を管轄するオルガノ様の情報システム部門に連携し、トライ&エラーを繰り返しました。認証基盤から情報を取得するため、間にデータクラウドを入れるなど、工夫して実現しています」と語る。一方、宮野氏は従来の認証権限に関して社内人事部に相談。権限ルールの変更と認証基盤の改修を行い、テクノロジーと組織変革の両面から問題解決にあたった。

加藤 翔太
加藤 翔太 氏
アイレット DX開発事業部 クロスイノベーションセクション セクションリーダー

一旦基盤が完成した後、リリース前にセキュリティ会社による診断を実施する予定であった。しかし、スケジュール調整が難航し、開発スケジュールを大幅に変更する事態となった。

さらに追い打ちをかけたのが、25年3月のGemini2.5のリリースである。開発を進めていた2.0とはAPIの仕様が異なるため対応が必要となった。宮野氏は、「アイレットさんにはこれらの状況の変化に柔軟に対応してもらい、非常に助かりました」と語る。木田氏も、「開発期間は約半年ですが、当社が重視するセキュリティ関連のカスタマイズが非常に重いうえ、Geminiのバージョンアップまであったにもかかわらず、とてもスピーディーかつ柔軟に対応していただきました」と付け加えた。

アイレットとの開発について木田氏は、「新しい技術の紹介や相談に対して最適な提案をいただけることも多く、助かっています。例えば、プロンプトの安全性を確認する Cloud Armor の存在を加藤さんに教えていただいたのをきっかけに導入に至りましたし、交流会などのイベントにも声をかけていただき、アイレットを通じて人脈や視野が広がったことも非常にありがたかったです」と評価している。

木田 卓 氏
木田 卓 氏
オルガノ 技術開発本部 開発センター センシング&デジタル開発部 兼 経営統括本部 データ&ソリューション部 データ活用基盤システムグループ

一方、アイレットの加藤氏は、「優先度を整理したうえで的確に指示をいただけたので、非常に進めやすかったです。一方的に要望を受けるのではなく、お客様と同じ目線で一緒に開発しているという実感がありました。最先端の技術を積極的に試してもらえる環境で、やりがいを強く感じました」と語る。

月間利用トークン数が6億と活用が進む

現在、社内の生成AI利用者は約850名で、そのうち常時利用しているのが約350名だ。グループ会社を含めると国内の社員数は約1800名にのぼるが、まずはラガード層を除く1500名の常時利用を目指す。これらの人々の利用が進めば、他の人にも広く利用が広がると考えている。

利用トークン数は、現在月間6億トークン。クラウド基盤の利用料はかかるが、それだけ使っても生成AIの利用料は数万円だ。宮野氏は、「このままいけば、投資回収はあっという間だと考えています」と語る。

使い方としては、議事録や資料の作成、メール文の校正、調べ物、アイデアの壁打ちなどが挙げられる。さらに、トラブルシューティング用のマニュアルを生成AIに参照させてフローチャート化したり、問い合わせ対応用のチャットボットを作成したりと、幅広い用途で活用されている。宮野氏は、「単純に読み込ませるだけでは上手くいきません。まず生成AIが理解しやすい文書形式を生成AIに聞いて作成してもらい、答えやすいプロンプトも生成AIに聞きながら作成しました。生成AIを効率的に利用するための施策も生成AIに聞くのがポイントです」と説明する。

これらの数値や情報はアイレットから提案され構築した、BigQueryに集約されたログから簡単に確認できる。木田氏は、「ログ監査の効率が劇的に向上しただけでなく、組織ごとの利用率やヘビーユーザーの特定といった分析までできるようになり、運用と経営の両面で価値を感じています」と評価している。

ルールの改定・基盤の改善・教育に取り組み、生成AIを使い倒す

生成AIは進化のスピードが非常に速く、常に新しい技術を柔軟に取り入れていく必要があり、これらの変化に合わせたルールの修正も欠かせない。宮野氏は、「経営陣も生成AIの活用推進に積極的で、それが活動の追い風になっています。今回作成した生成AI基盤を軸に、利用ルールの改定、基盤の改善、教育、事例共有会の開催といった活用推進施策に取り組んでいきます。全社員が生成AIを最大限に活用し、業界をリードする存在になりたいと考えています」と語る。

アイレットの加藤氏は、「社内での生成AI活用をさらに広げるとともに、AIエージェントなど新たな技術の提案を通じて、活用の幅を拡張していきたいと考えています。また、オルガノ様は生成AIの活用が非常に進んでいる企業ですので、イベントへの登壇などを通じて、実践的な活用事例を広く発信し、生成AI活用の可能性を社会に示していく役割も担えればと思っています。今後も生成AIを軸に、企業の変革を支えるパートナーであり続けたいと考えています」と語る。

最後に宮野氏は、「新しい技術を柔軟に取り込みながら、生成AI基盤を継続的に進化させていくうえで、引き続きアイレットさんと伴走しながら、より良い形を追求していきたい」と締めくくった。

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■ お問い合わせ先

アイレット
https://www.iret.co.jp/