ネットワーク管理の一元化とガバナンスを強化した大規模 IT 基盤を実現。セキュリティ向上だけでなく、業務効率化にも貢献!株式会社バンダイナムコホールディングス様のクラウドを活用した導入事例
掲載日:2023年10月6日
お客様の課題
- 多様化するシステム要件への柔軟な対応や、さらなるセキュリティ向上と業務効率化を見据えて、IT 基盤を再構築する必要があった。
対応と結果
- アイレットが IT 基盤の設計、構築を支援。AWS マネージドサービスを活用し、複数のアカウントを組織単位でコントロールし、すべてのネットワークを一元管理。セキュリティと業務効率向上を実現!
株式会社バンダイナムコホールディングス様(以下、バンダイナムコホールディングス様)は既存 IT 基盤の再構築を計画されていました。そこでアイレットが IT 基盤の設計、構築、運用保守を支援させていただきました。
新 IT 基盤構築に向けて、お客様に寄り添い、伴走しながら数ヶ月かけて要件を固める
バンダイナムコホールディングス様はバンダイナムコグループを統括する持ち株会社。グループ全体の中長期経営戦略の立案・遂行や、グループ会社の事業戦略実行支援・事業活動の管理などを展開されています。
同社はグループ全体の管理業務を統括する IT 基盤を AWS 上で運用していましたが、多様化するシステム要件への柔軟な対応や、さらなるセキュリティ向上および業務効率化を見据えて、IT 基盤を刷新することを目指していました。
そこで、本プロジェクトの開発パートナーとしてアイレットにご依頼いただき、要件定義から設計、構築、その後の保守運用までをトータルでサポートいたしました。
本プロジェクトの最大の目的は、「セキュリティと業務効率の向上」です。お客様は各グループ会社のシステム・役割ごとに AWS アカウントを作成していますが、これらのアカウントの全ネットワークを統合的にコントロールしたいと考えていました。同時に、アカウントやサーバーを追加するたびに情報システム部門 が各種リソースのセットアップ作業を行なっていたことから運用負荷が高かったため、運用効率の改善も目下の課題でした。大規模かつ複雑な構成を正しく理解した上で、精度の高い要件定義を行なうことがカギとなるため、お客様と何度も打ち合わせを交えながら数ヶ月かけて要件を固めていきました。
AWS のマネージドサービスを活用し、予防的統制と発見的統制、および、統制の集約を実現
まず、アカウントの管理には複数の AWS アカウントを一元管理できるサービスを活用することで、情報システム部門が介入せずとも一定の制限内で各部門がサーバーやデータベース等のリソースを追加できるようになりました。
さらに、セキュリティ関連のマネージドサービスを集約し、セキュリティ体制を一元管理しています。なお、一部のマネージドサービスには300種類近くのルール項目があるため、すべての項目を精査した上で、お客様と綿密に打ち合わせをしながら適用するルールを定めていきました。
ネットワークセキュリティに関しては、複数アカウント、およびオンプレミスの相互接続を簡素化するマネージドサービスを活用した上で、すべての通信を評価する構成にすることで、通信制御の一元管理を実現しました。
インフラ構築には、IaC サービスを採用。1つのテンプレートから複数アカウントに対して同じ設定を一括でデプロイできる機能を使うことで、新規アカウントの追加やマルチアカウントの設定をスピーディに実装できるようになりました。
BCP 対策にも注力し、東京リージョンが自然災害やシステム障害で機能しなくなった際も事業を継続できるように、海外リージョンに災害対策用サイトを構築しています。
IT 基盤構築後も運用保守等を通じてお客様と連携を取りながら、事業活動やビジネス成長を継続的にサポートさせていただいております。
今後もアイレットはお客様に寄り添い、豊富なノウハウと高い技術力を提供することで、ビジネスの発展をご支援してまいります。
案件名 | ネットワーク管理の一元化とガバナンスを強化した大規模 IT 基盤を実現。セキュリティ向上だけでなく、業務効率化にも貢献! |
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クライアント | 株式会社バンダイナムコホールディングス様 |
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