KDDI 株式会社様 スマートフォン決済サービス「au PAY」におけるキャッシュレス決済処理の完了通知機能KDDI株式会社様のクラウドを活用した導入事例
https://aupay.wallet.auone.jp/
掲載日:2022年3月31日
決済完了通知機能のサーバーレス化で、処理速度の短縮と配信処理エラー率の大幅改善を実現
KDDI 株式会社様(以下、KDDI 様)は、全国のコンビニ・カフェなどで、スマートフォンで使える決済サービス「au PAY」を提供されています。本サービスのアプリケーションをスマートフォンにダウンロードすれば、au PAY 加盟店でご利用いただけるクーポンでお得に買い物ができ、コード支払いのご利用や「au PAY 残高」へのチャージができるほか、請求予定額の確認や支払い方法の変更なども可能です。
KDDI 様では、同サービスにおける既存のシステムに対し、決済完了通知機能の遅延解消やエラー率改善といった品質上の課題をお持ちでした。そこでこれらの課題を払拭するため、同機能の刷新をアイレットが実施する運びとなりました。
AWS 環境のサーバーレス化で遅延・エラー率を改善し、サービス利用促進を実現
まず、従前より AWS 上で稼働していたコンテナベースのシステムを、Amazon API Gateway および AWS Lambda を採用したサーバーレスな構成とすることで、遅延解消・エラー率の最小化を実現しました。
また、Amazon DynamoDB Streams と AWS Lambda を組み合わせ、決済システムからの通知情報をトリガーとして後続処理を動作させることで、処理速度を短縮する工夫を凝らしています。
これらのアーキテクチャにより、決済完了通知の処理速度が大幅に短縮され、さらには配信処理のエラー率も劇的に改善しました。ひいては、アプリケーションにおけるユーザーオペレーションも簡素化することが可能となり、UI/UX の向上とサービスの利用促進が実現することとなりました。
システムの性能検証には、負荷テストツールを利用しサーバーレスで負荷実験を行ないました。これにより負荷実験の環境構築が容易となった上、膨大なリクエスト生成が可能となりました。
また、API(Application Programming Interface)の CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)は、AWS CodePipeline による AWS Serverless Application Model で構築し、リソース管理を自動化したことで対応工数を大きく削減しました。
マネージドサービスを活用したクラウドネイティブ実装により高信頼性・高パフォーマンスな通知システムを実現
コロナ禍により生活様式が一変した昨今では、キャッシュレス決済の需要が一層増加しています。今回のプロジェクトでは、アイレットの豊富な知見と高い技術力を大いに発揮し、本サービスの利便性向上に大きく寄与することができたと自負しております。
アイレットは今後も、さらなる技術力向上に手を緩めることなく、お客様の課題解決とビジネス発展、ひいては次世代の社会構築に向け、貢献を続けてまいります。
システム構成図
案件名 | KDDI 株式会社様 スマートフォン決済サービス「au PAY」におけるキャッシュレス決済処理の完了通知機能 |
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クライアント | KDDI株式会社様 |
AWSプロダクト |
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