TR-TIPS(Toyota Robot-Training Information Platform Service)システム開発およびインフラ構築トヨタ自動車株式会社様のクラウドを活用した導入事例
掲載日:2017年12月18日
リハビリ支援ロボット「ウェルウォークWW-1000」に蓄積される臨床データを活用するためのWebシステムとインフラの構築支援
世界有数の自動車メーカーでありながら、その技術力を応用し他分野の研究開発にも積極的に取り組んでいるトヨタ自動車様。少子高齢化を背景に今後さらなる需要が見込まれる医療介護おいては、産業用ロボットなどの開発技術を応用したロボット開発を進めています。
そのひとつである「ウェルウォーク WW-1000」は、歩行練習をサポートするリハビリテーション支援ロボット。リハビリを担当する理学療法士の負担を軽減するべく2007年末から開発が進められ、2017年秋から全国の医療機関へ向けたレンタルも開始されました。
(写真:ウェルウォーク WW-1000)
ウェルウォークで取得された各種臨床データの活用を促進するため、cloudpackでは、リハビリ患者の日々の施行データに基づく自動グラフ生成およびPDF出力、画面からのデータアップロードおよび直接入力の機能を備えたWebアプリケーションの新規開発と、それに伴うインフラ構築を手がけました。アプリケーションの画面構成やUIの提案はもちろん、データベースへの取り込みや登録を極力シンプルに処理することでデータアップロードからグラフ表示までに要する時間を短縮したほか、アクセスするユーザーの属性ごとに表示する内容を変えるといった制御も設けています。
またインフラ面に関しては、「ウェルウォーク」からデータを吸い上げるために、USBメモリで書き出した暗号化されたデータをE-mail経由で送信し、人力でサーバーに移行をしていたため工数面で課題がありました。医療機関で扱う情報ということもありインターネット経由での通信を避ける必要があったことから、IoT通信プラットフォームを提供するソラコム社の「SORACOM Air」と「SORACOM Canal」を活用し、蓄積されたデータをインターネットを介さずにウェルウォーク専用のAWS環境にアップロードできるようになっています。
本プロジェクトでは、アプリ機能そのものはもちろん、cloudpackのスピーディな対応にも高いご評価をいただくことができました。今後も引き続き、安定した稼働のためサポートを続けてまいります。
サーバー構成図
使用しているサービス
案件名 | TR-TIPS(Toyota Robot-Training Information Platform Service)システム開発およびインフラ構築 |
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クライアント | トヨタ自動車株式会社様 |
ミドルウェア |
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AWSプロダクト |
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