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毎日放送のオフィシャルLINE BOT『おしゃべり らいよんチャン』をサーバーレス・アーキテクチャで実装 〜AWS Lambdaでインフラコストの大幅削減を実現〜

2017年8月16日

アマゾン ウェブ サービス(AWS)を基盤とした24時間365日のフルマネージドサービスを提供するcloudpack(クラウドパック、運営:アイレット株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長:齋藤 将平)は、近畿エリアの地上波放送事業者である株式会社毎日放送(本社:大阪府大阪市、以下、MBS)の提供するMBSの番組宣伝キャラクター『らいよんチャン』とLINEで会話ができるサービス『おしゃべり らいよんチャン』において、企画からインフラ設計・構築およびシステム開発を担当しました。『らいよんチャン』の個性を活かした新しいコミュニケーションツールを提案すると同時に、システム基盤にAWSのサーバーレス・アーキテクチャを採用することでインフラコストの削減を実現しました。

おしゃべり らいよんチャン

■『おしゃべり らいよんチャン』の企画背景

MBSは、事業所のある大阪市北区茶屋町を舞台にした『チャリウッド』というイベントを開催するなど積極的に放送局のある地域の活性化や、放送局そのもののファン層の拡大に努めています。その中で、新しいユーザーを獲得しWebサイトやイベントへの誘致を促進するために、放送局の範疇を超え、インターネットやSNSを活用した新しいコミュニケーション手法が求められると考えていました。

MBSが提供する有料動画配信サービス『MBS動画イズム444』のインフラ構築と運用を支援しているcloudpackは、同サービスとの連携からイベント連動までを視野に入れて、視聴者との接点を増やすことのできるSNSを活用した情報配信基盤の提案を行いました。

■インストール数、利用率ともに圧倒的な『LINE』の活用

cloudpackはSNSの中でも既に多くのスマートフォンにインストールされていて、利用率が高いとされる代表的なアプリケーション『LINE』に着目しました。その中で、株式会社LINEから提供されているLINEアプリのトーク上で自社のサービスを提供することができる『Messaging API(LINE BOT)』を利用して、近畿地方で世代を超えて人気のあるMBSの番組宣伝キャラクター『らいよんチャン』をBOT化する提案を行いました。MBSのエンターテインメント要素を盛り込んだチャットボットの作成は、MBSからの情報発信に加え、ボットとユーザーが双方向でコミュニケーションを取ることで、MBSらしい誘致・集客ができると考えました。

おしゃべり らいよんチャン』トーク画面例
『おしゃべり らいよんチャン』トーク画面例

■サーバーレス・アーキテクチャ『AWS Lambda』を採用し、コスト削減を実現

『らいよんチャン』のボット化には、LINEというツールの特性上「時間帯によるピーク性が正確に想定できない」、「テレビ番組と連動した際の突発的なアクセスの増加を事前に予測できない」という課題がありました。そこでcloudpackは、サーバーの運用管理とキャパシティ管理が不要で、運用・保守のコスト削減とアクセス負荷の変動に強いシステムを実現可能なAWSのイベント駆動型コンピューティングサービス『AWS Lambda』を採用しました。予測できないアクセスに備えてサーバーを何台も立てておく必要がなくなるため、大幅なコスト削減を実現できました。

さらに、『らいよんチャン』が発する「言葉」を管理するためのCMS(Contents Management System:コンテンツ管理システム)にサイボウズ株式会社の提供する『kintone』、『らいよんチャン』の言葉の蓄積に『Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)』、単純な言葉に関しては独自のアルゴリズムで対応し、複雑な日本語でのやりとりに必要となる言語解析にはMicrosoft社の『LUIS(Language Understanding Intelligent Service)』を組み合わせた効率的な設計を行いました。

『おしゃべり らいよんチャン』システム構成
『おしゃべり らいよんチャン』システム構成

cloudpackは、『おしゃべり らいよんチャン』を利用するユーザー数を10万人として想定し、AWS Lambdaで1秒あたり5,000同時アクセスを捌けるシステムを構築しました。また、同じキーワードは、ボット内にキャッシュすることで『Amazon S3』や『LUIS』へのアクセス頻度をコントロールしたり、アクセスが集中して万が一捌き切れなくなった場合は既読スルーをするという回避策や、解読が難しい言葉が投げかけられた際にはボケるなど、『らいよんチャン』のキャラクターを逆手に取った工夫も盛り込まれています。

『おしゃべり らいよんチャン』は、2017年8月10日にリリースされました。cloudpackは、今後も監視・アプリケーション保守などを通じ、『おしゃべり らいよんチャン』システムの継続した安定運用を実現していくとともに、インフラコストの削減につながる『サーバーレス・アーキテクチャ』を採用したシステム基盤の提案なども積極的に行ってまいります。

■導入事例コンテンツ

・『おしゃべり らいよんチャン』基盤 導入技術概要(cloudpackサービスサイト)
URL:https://cloudpack.jp/casestudy/133.html
・毎日放送 『おしゃべり らいよんチャン』開発(アイレット株式会社 コーポレートサイト)
URL:https://www.iret.co.jp/works/037.html
・LINE BOTでお話しするMBSのコンシェルジュ『おしゃべり らいよんチャン』をサーバーレス・アーキテクチャで実装(MBS様インタビュー記事)
URL:https://cloudpack.media/32392

【cloudpackについて】

cloudpackは、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)やAmazon Simple Storage Service (Amazon S3)をはじめとするAWSの各種プロダクトを利用する際の、導入・設計から運用保守を含んだフルマネージドのサービスを提供し、バックアップや24時間365日の監視/障害対応、技術的な問い合わせに対するサポートなどを行っております。2013年6月4日には、AWSパートナーネットワーク(APN)(※1)において、日本初のAPNプレミア コンサルティングパートナーの一社として認定されたのをはじめ、その後5年連続で認定されています(※2)

運営会社名:アイレット株式会社 https://www.iret.co.jp/
所在地:東京都港区虎ノ門1丁目23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー7階
資本金:7,000万円
事業内容:クラウド導入事業、モバイルアプリケーション開発事業、システム開発・保守事業、サーバーハウジング・ホスティング事業

【本件に関するお問い合わせ】

アイレット株式会社 cloudpack事業部 sales@cloudpack.jp
TEL:0120-677-989(広報担当:増田、羽鳥)
URL:https://cloudpack.jp/
問い合わせフォーム:https://cloudpack.jp/contact/form/

(※1)AWS パートナーネットワーク(APN)とは、AWSのエコシステムを支える重要な独立系ソフトウェアベンダー(ISV)、SaaSベンダー、PaaSベンダー、開発者用ツールベンダー、管理/セキュリティベンダーやシステムインテグレーター(SI)、戦略コンサルタント、リセラー、代理店、VARによって構成されております。
(※2)日本初の5年連続での認定は、日本企業ではアイレット株式会社と株式会社野村総合研究所のみです。
Amazon Web Services、アマゾン ウェブ サービス、AWS、Amazon EC2、Amazon S3、AWS Lambdaは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。cloudpack、クラウドパックの名称は、アイレット株式会社の登録商標です。 その他、記載されている会社名および製品名は、一般に各社の商標です。