Web アクセシビリティ対応とブランドイメージの両立を実現!新規システム開発および UI/UX デザインローランド株式会社様のクラウドを活用した導入事例

掲載日:2025年4月17日
お客様の課題
- グローバル規模でアクセシビリティの重要性が高まる中、新規システム開発においてアクセシビリティ対応が不可欠だった。
対応と結果
- 画面設計、デザイン、実装の3段階でアクセシビリティチェックを実施。アクセシビリティとブランドイメージを両立させるデザインを追求し、WCAG 2.2 AA 規格に一部準拠したページを実現。
ローランド株式会社様は、新規システム開発において、Web コンテンツのアクセシビリティ基準とされる WCAG 2.2 AA 規格に一部準拠したページを実現しています。本プロジェクトをアイレットが支援させていただきました。
世界中のあらゆるユーザーに最適な環境を。新規システム開発におけるアクセシビリティ対応を目指す
ローランド株式会社様(以下、ローランド様)は電子楽器、電子機器および関連ソフトウェアの製造・販売・輸出入を手がける企業。世界中のミュージシャンやクリエイターに革新的な製品を提供するとともに、デジタル技術を生かした音楽体験の創出に注力し、プロフェッショナル向けの製品開発にも豊富な実績があります。
近年、グローバル規模でアクセシビリティへの配慮が進んでおり、国内でも2024年の障害者差別解消法改正を受けて、企業の Web サイトやオンラインサービスにおけるアクセシビリティ対応の重要性が増しています。こうした背景から、ローランド様は今後の Web 関連の開発において順次アクセシビリティ対応していくことを目指していました。その第一歩として、新規システム開発にあたり、アクセシビリティ対応を進めることになりました。
そこで、システム開発や UI/UX デザインの実績だけでなく、アクセシビリティ対応のノウハウを持つアイレットに、UI/UX デザイン設計、実装までをご依頼いただきました。
ブランドイメージとアクセシビリティを両立させるデザインの最適解を追求。プロジェクトを通じてお客様のノウハウ蓄積にも貢献
アイレットは 新規システムの開発にあたり、画面設計・デザイン・実装の各フェーズでアクセシビリティ対応を徹底しました。
国際的なアクセシビリティの規格である WCAG 2.2 AA の準拠を目標とし、「axe DevTools」などのツールを活用した自動チェックに加え、目視や読み上げツールによる手動チェックを実施。Web ページに潜在するアクセシビリティの問題を洗い出した上で、画像の代替テキストの追加やキーボード操作への対応といったマシンリーダブルなマークアップなど、ウェブアクセシビリティの要件を一つひとつ丁寧に実装していきました。

「axe DevTools」による自動チェック結果
また、デザインとアクセシビリティは対立しやすい要素があるため、今回はローランド様のブランドイメージを維持しながらアクセシビリティ要件を満たすための最適解を模索すべく、複数のデザイン候補を提案し、フィードバックを受けながらブラッシュアップを実施。文字色と背景色のコントラストや視覚的な特徴に頼らない情報伝達など、アクセシビリティ要件を満たしつつ、ブランドイメージを損なわないデザインを追求しました。
さらに、開発プロセスの各段階でお客様と密接に連携し、どのような点がアクセシビリティ対応になっているのかを詳細に説明しながら進行。これにより、単なるシステム開発にとどまらず、お客様の社内でのアクセシビリティのノウハウの蓄積を支援いたしました。
プロジェクトを通じて蓄積されたアクセシビリティ対応のノウハウは、今後のシステム開発にも生かしていくことが可能となります。ローランド様は今回の新規システム開発を皮切りに、ほかのオンラインサービスや Web サイトにもアクセシビリティ対応を拡大していくことを目指しており、その基盤づくりの第一歩として着実な成果を得ることができました。
障害者差別解消法改正を受け、企業の Web サイトやオンラインサービスにおけるアクセシビリティ対応の重要性が高まっています。アクセシビリティは、すべてのユーザーにとって使いやすい環境を提供するための重要な要素です。自社サイトやサービスのアクセシビリティ強化を検討されている企業様は、ぜひアイレットまでお気軽にご相談ください。
案件名 | Web アクセシビリティ対応とブランドイメージの両立を実現!新規システム開発および UI/UX デザイン |
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クライアント | ローランド株式会社様 |
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