インフラとアプリの様々なデータを収集し、障害発生時の素早い原因特定が可能に。インフラ監視の拡張として APM を利用して、オブザーバビリティを強化株式会社電通クリエーティブX様のクラウドを活用した導入事例
掲載日:2024年1月17日
お客様の課題
- 従来のインフラ監視では、障害が発生した際、アプリケーション側の問題を特定するまでに時間を要する懸念があった。
対応と結果
- New Relic のモニタリングサービスである APM(アプリケーション・パフォーマンス・モニタリング)を提案・導⼊。APM により障害対応の強化を実現した。
株式会社電通クリエーティブX様(以下、電通クリエーティブX様)は、AWS 環境で運用しているコーポレートサイトのオブザーバビリティ強化を目的として、New Relic のモニタリングサービス APM を導入しました。本プロジェクトの背景にある課題や目的、具体的な開発内容をご紹介します。
APM のインサイトを活用した障害対応の強化をご提案
電通クリエーティブX様は「つくることで、超えていく。」をビジョンに掲げ、CM 制作やポスター、新聞・雑誌広告などのグラフィック広告、Web サイト、デジタルテクノロジーを起点とする体験コンテンツを中心に、映画やテレビ番組など、広告の枠を超え、あらゆる領域を超え、さまざまなクリエーティブコンテンツを統合的にプロデュース、企画制作されています。
アイレットでは同社のコーポレートサイトを AWS 環境にリプレイスさせていただき、cloudpack によるインフラ監視、運用保守サービスを提供しております。しかし、従来のインフラ監視では障害発生時にアプリケーション側に問題があった場合、アイレット側での原因特定が困難であり、お客様側で原因特定を行なう必要がありました。また、本環境では OSS(オープンソースソフトウェア)の CMS を利用している影響もあり、原因を特定するのに時間を要してしまうという課題がありました。
そこで、New Relic APM の活用をご提案。APM は、アプリケーションの内部動作やトランザクションの詳細、データベースや外部システムとのやり取りなど、様々な観点から情報を収集し、アプリケーションの可視化・分析を実現します。本サービスを導入することで、インフラ監視だけでは原因特定が困難だった問題の早期解決を目指しました。
New Relic APM、Browser によるオブザーバビリティの強化
APM / Browser を導入したことで、アプリケーションの問題点、ボトルネックや負荷、ユーザー体験までを把握できるようになり、性能の改善やトラブルシューティングに役⽴てることが可能となりました。
従来の cloudpack の運用に APM / Browser を加えることで、アプリケーションを含めた被疑箇所の特定を行なうことができる、より手厚いご支援が可能となりました。これにより、安定的なコーポレートサイト運用を実現しています。
近年、システムのクラウド移行が多様化・複雑化する中で、障害検知時の素早い原因特定やシステムの内部状態の把握を含むオブザーバビリティへのニーズが高まっています。アイレットはこれまでのノウハウを活用してオブザーバビリティの強化にも対応し、ビジネス発展に寄与するソリューションをご提供いたします。
システム構成図
使用プロダクト
・New Relic APM
・New Relic Browser
・New Relic Infrastructure
・New Relic Synthetics
・Amazon EC2
・Amazon CloudFront
・Application Load Balancer
案件名 | インフラとアプリの様々なデータを収集し、障害発生時の素早い原因特定が可能に。インフラ監視の拡張として APM を利用して、オブザーバビリティを強化 |
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クライアント | 株式会社電通クリエーティブX様 |
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