導入事例
CASESTUDY

国土交通省様のクラウドを活用した導入事例

障害発生時の確実なサイト切り替えと自動検知を実現!国土交通省様「浸水ナビ」補助サイト開発

掲載日:2023年5月30日

お客様の課題

  • 浸水想定区域図を電子地図上に表示するウェブサイトである「浸水ナビ」をオンプレミス環境で運用されているが、補助サイトが用意されておらず、障害時の対策が必要だった。
  • 補助サイトはクラウド上に構築し、障害時には自動的で切り替わることを希望されていた。

対応と結果

  • CloudFront と S3 による静的 Web サイトを構築。高いサービスレベルを誇る Route53 のフェイルオーバールーティングポリシー機能と、NewRelic を活用した効率的な監視を通じて、障害が発生した際の確実な切り替えと迅速な通知を実現する補助サイトが完成した。

国土交通省様は「浸水ナビ」の障害発生時に自動的に切り替え可能な補助サイトの制作を計画されていました。そこで、本プロジェクトのインフラ構築をアイレットが担当させていただきました。

障害発生時の「Sorry ページ」への自動切り替えと自動通知機能を備えた補助サイト開発

国土交通省様は「浸水ナビ」をオンプレミスサーバー上で運営されています。しかし、障害発生やメンテナンス時の補助サイト(いわゆる Sorry ページ)が用意されておらず、早急な対策を必要とされていました。そこでアイレットが本プロジェクトを担当させていただくことになりました。

お客様からのご要望は大きく二つ。補助サイトはオンプレミスではなくクラウド環境で構築し、障害発生時には自動的に切り替わるようにする点。そして、切り替わったこと/復旧したことをお客様に通知できるようにする点です。

障害に関わるからこそ、高いレベルの監視と確実な切り替えが重要に。実現のために SLA 100%を誇る Route53 と NewRelic を採用

AWS の CloudFront と S3 を活用し、静的な Web サイトをクラウド上に構築。そして、洪水や水害リスクに関わる重要度の高い Web サイトであることも考慮しながら、障害発生時に確実に補助サイトへの切り替えを行なうために、高 SLA が特長の一つである Route53 のフェイルオーバールーティングポリシーを利用いたしました。

さらに、NewRelic を活用してフェイルオーバー/フェイルバックの発生を効率的に監視し、補助サイトに切り替わったことや、補助サイトから本サイトに切り戻ったことを検知してお客様にエスカレーションする仕組みを提供いたしました。

すでに「浸水ナビ」のシステム自体は稼働していたため、そのシステムを模倣した検証環境を用意して、実際に DNS フェイルオーバー/フェイルバックが正常に行なわれるかを念入りに検証しました。結果、確実に機能することを事前検証した上で本番環境に実装することに繋がりました。

なお、構築作業では Terraform によるインフラのコード管理(IaC:Infrastructure as Code)を実践し、スムーズなインフラ環境の構築を実現、継続運用における再検証用の環境の構築にも活用しています。

アイレットには官公庁や地方自治体などパブリックセクターにおける各種構築、システム開発、監視、運用・保守、請求代行等にも多数の実績とノウハウがございます。今後もパブリックセクターのお客様のクラウド化の推進を支援し、社会的サービスの向上に貢献してまいります。

システム構成図

使用プロダクト

・Amazon Route 53
・Amazon CloudFront
・Amazon S3
・Amazon SNSH
・Amazon Kinesis Data Firehose
・AWS Certificate Manager(ACM)
・Cloudwatch Alarm
・NewRelic

案件名 障害発生時の確実なサイト切り替えと自動検知を実現!国土交通省様「浸水ナビ」補助サイト開発
クライアント 国土交通省様

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